Column - 青田典子

青田日和-ジュディ 虹の彼方に-

2020.03.11 UP 青田典子

「ジュディ 虹の彼方に」の映画を観に行きました。
このご時世なので映画館に足を運ぶのはどうしようかと戸惑ったけど、、
アカデミー賞を受賞した作品の勢いに感銘を受け、
しかも空席がほとんどの映画館の状況にも後押しされて、
レネー・ゼルウィガーが演じるジュディに会いに行きました。

最初のシーンは、
輝く才能ゆえに、ハリウッド映画「オズの魔法使い」の主人公に大抜擢された、
17歳にして一躍スターダムに駆け上がったジュディの、超どアップのカメラアングルから始まるんだけど、
その表情の幼さとは裏腹に映画業界の社長が坦々と叱り諭す台詞が重なって、
当時の業界の闇の部分に染められて奪われていく少女時代のジュディの姿が愛おしく感じられ、どんどんと引き込まれていきました。
生涯をステージで歌うことによって生きることを求め続けた、47歳でこの世を去ったジュディの波乱の人生。
どんなにどん底でも必ず夢をみる事を見捨てなかった彼女の粘り強い実行力は、
同じ女性としてかなりの勇気をもらえた気がします。
実話だけに、1シーン、1シーンが滲み入って同調していってしまう。
しかも、レネー・ゼルウィガーの演技が可愛く繊細で、
晩年のジュディが歳を重ねた哀れさとか神経質さとかを見事に演じきってくれる以上に、
その存在の立ち振る舞いがとても愛おしく感じられ、
歳を取るってとてもステキなこと✨、、と思わせてくれる作品でもありました。
ステージに魂を捧げて、スポットライトの中で愛されることを求め続けた孤独すぎる女性は、
孤独なんて!と何があろうとも打ち勝とうとする熱いエネルギーを、魂からの叫び声に変えて、
「やれるんだ」と虹の彼方に夢を見させてくれる素晴らしい作品でありました。
観に行ってよかった。

教訓「歳を取ったとしても希望を持ち続けることは美しい」​