Column - 青田典子

青田日和-冷凍保存と即席ラーメン-

2020.04.05 UP 青田典子

コロナ感染症の影響で、緊急事態宣言がもし出されたらと想定して備蓄を始めることにしました。
お米、乾物、レトルト、インスタント食品などを少しずつ買い集めて、もしもの備えに励んでいます。
今は正常に戻った感じだけど1週間前くらいのスーパーでは、
入り口付近にある野菜コーナーには、ネギ何本かとセロリくらいしか残っていない状態に落ち入ってました。
常に有り余るほど重ねられている、色とりどりの野菜たちは何処へ行ったのやら、、と。
そして次に登場するお豆腐や納豆などのコーナーは全売り切れ。卵も全くない。
「今日食べる食材すら確保出来ないな?」と慌ててワゴンを走らせ、
角の隅っこに設置されている精肉コーナーに到着したら、豚小間切れ肉のパックが5個と、
マトンの骨付き肉が数パックくらい残っていました。
遠目から見つけた豚小間切れ肉を走るスピードを緩めることなく、2パック ワゴンに忍ばせたら、
後ろから追いかけっこするように、小走りでやってきた背の高い洒落た女性の方が、
3パックワゴンにしまい込んで、急に精肉コーナーはさみしい状態に落ち入りました。
同タイミングで向かい側にあったマトンも、振り返ると同時に消え去り、
気付けば何も肉が置いてない精肉コーナーに。
そして佇む私と背の高い女性。
「ありえない。未だかつて見た事ない。ガラガラな食品売り場!」
それをスクープする記者のごとく、バシャバシャとiPhoneで肉売り場を撮影する外国人の躍動に、
「これは夢なのか現実なのか、、」と首を傾けるほど非日常的な光景でした。
それでも日持ちしない海鮮売り場だけは華やかに食材が並んでいて、
旬の生タラがあまりに活きが良くみえたから「今晩はタラのソテーでも作ろうかな」
と先程の豚小間切れ肉の上に生タラパックを重ね置きました。
このスーパーで野菜が手に入らなかったので、家のすぐそばにある小さなスーパーを覗いたら灯台下暗し。
大根、白菜、キャベツと御野菜たちが陳列されていました。
「ありがとう。助かった」と心の中で微笑むと、
「当たり前が当たり前じゃないんだよ、」
と福島の街行く人がサラッと言った一言が潜在意識から飛び出してきて、
ザクッと頭の中で突き刺さりました。
早速、家に帰って今日使う分を計量し、
それ以外の野菜は程よい大きさに切って、フリーザーパックで冷凍保存することにしました。
明日のスーパーは大丈夫なんだろうか〜と
仕入れ先に品物が更に品薄になってしまったらどうしょうと気を揉みながら、
インターネットでインスタント食品を購入することに。
家族が大好きな即席ラーメン。
ネット注文で始めて探すラーメンの状況は、
どん兵衛の天ぷらそばはあったけど、カレー味のカップヌードルは売り切れ。
私が好きなしょうゆベースのカップヌードルはあったけど塩ラーメンは?etc、、。
他の即席ラーメンもいくつか選んでは足して、さあ注文の数が合計どれくらいが妥当かと迷ったあげく、
2週間毎日3食とも、即席ラーメンを食べると仮定して計算してみようと思い付きました。
14(2週間)×3(食)×2 (人分)=84
あとは予備分と考え、割り切りの良い100個を注文することに。
結構買っちゃったなあ〜。と思いながら、
そんなに毎食、ラーメンを食べるって
昭和の苦学生が、家賃の支払いが近づく1週間前にやってた行動に似てるなと懐かしみました。
「ぼくの膝を手の側面で軽く叩いてみて!」
と椅子に座った学生に、脚気じゃないかと心配され頼まれた事を思い出しました。
そんな話しを食卓でしているうち、なんだか無性に即席ラーメンが食べたくなって、
備蓄で購入したはずのダンボール箱のガムテープをわざわざ剥がす羽目に。
お湯を沸かし始めた時、あ〜あ、、こんなんじゃあ備蓄の意味がなくなってしまう〜と留意しながらも、
予備分、
100−84=16個
がある!と思い直して、
ダンボールのハジに−2とマジックで書く
備蓄慣れしない私でした。

教訓「備蓄をしたものを食べ尽くすと、備蓄ではなくなる」